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車両盗難発生時に、知っておきたかったこと

2024.10.25

BUDDICA野田店で2024年10月20日に車両盗難に遭遇した際「盗難車の捜索の参考になる情報がない」という課題に直面したため、捜索の中で弊社がやってきたことを記事としてまとめました。

レクサスNX黒(野田301ぬ1957)は2024年10月25日時点でまだ見つかっておりません。発見した方がいらっしゃいましたらBUDDICAへの連絡をお願いいたします。無事クルマが戻ってくれば30万円お支払いさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

盗難車発見のための、チーム編成

まずは、盗難車捜索のためのチーム編成をしました。弊社で編成したチームは ①統括責任者 ②捜索本部 ③捜索チーム責任者 ④捜索チーム の4つです。

統括責任者(1名)

統括責任者の役割は、主に以下の4点です。

・ SNS発信と巻き込み
・取材申し込みや情報提供の窓口
・ 必要経費の即時判断、予算配分
・気象条件や体調管理による捜索中止の判断

弊社では、車両を見つけて下さった方に懸賞金をお渡しすることにしたので、必要経費として「1台何万円まで懸賞金を出せるか」という予算配分、Instagram広告の出稿も行いました。

こういった予算配分やSNSでの発信を行う必要があったため、統括責任者のポジションは弊社代表の中野が担当しました。

 

捜査本部(1名)

捜査本部の役割は、主に以下の3点です。

・Google My Mapsの管理
・LINEグループでの情報集約
・エリアごとの人員配置

車を探すエリアを決めたり、そのエリアのどこに駐車場があるのかをGoogleマップで確認して、捜索チームに指示したりします。

また、捜索状況をまとめながら、随時最適な場所に人材を配置していきます。

 

捜索チーム責任者(1〜2名)

捜索チーム責任者の役割は、主に以下の3点です。

・警察との連絡窓口を一本化し、情報の錯綜を防止
・車両発見時の警察への報告
・人員補強・実務手順の伝達

警察の協力のもと捜索を行ったため、情報が錯綜しないよう、車両発見時などの連絡窓口を捜索チーム責任者に一任しました。

人材が足りなくなったときに補強したり、新しい人材に実務の手順をレクチャーするのも捜索チーム責任者の役割です。

 

捜索チーム(各エリア1〜2名)

捜索チームの役割は、主に以下の3点です。

・バッテリー残量十分なスマートフォンで連携を取り合う
・Google map URL付きでの報告方法の統一
・捜査箇所の写真撮影と、発見時のLINEグループへの報告

捜索本部から指示を受けて各地のパーキングエリアを回り、捜索箇所を撮影したり、捜索済みのパーキングエリアを報告したりします。

捜索範囲の設定に関する注意点

 

これは弊社も捜索開始してしばらく経ってから気づいたポイントですが、Googleマップで「駐車場」「パーキング」と検索しても、出てこない場所もあります。

マップにのっていないコインパーキングまで、捜索チームの足でしらみ潰しに探す必要がありました。

 

盗難車の捜索範囲の設定方法

盗難車の捜索は時間との戦いですので、モレ・被りなくできる限り効率的に進めるためにも、操作範囲と範囲内にある駐車場を一覧化した上で捜索チームを投入するべく、以下を実施しました。

Googleマイマップの作成

今回、Google Mapのマイマップ機能を利用し、捜査済み箇所と未捜査箇所、発見済み箇所を色分けして進行しました。

また、マイマップ作成後、Google Map API(非エンジニアでしたらoctoparseなどのツールもおすすめ)で取得した駐車場データをインポートし、捜査箇所を網羅的にピン立てすることも有効でした。

マイマップは短時間でスムーズかつ網羅的な捜索につながりましたが、作成した人しか修正できないため、複数人でGoogleアカウントを共有して編集していればより効果的だったのでは?という反省は残ります。

 

Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)

Nシステムのデータを活用すれば、迂回した逃走経路が浮かび上がる可能性があります。

Googleマイマップのインポートファイルの制限が5MBなので、Nシステム位置情報全ては移行できませんが、ChatGPTを使えば非エンジニアでもKMLファイルというGoogle マップなどの地理データの表示に使用するファイルも編集できます。

 

参考:Nシステムとは「https://ainavi.jp/portal/work/what-is-the-n-system/
My Mapsを使用したNシステムマップ「https://dumpthecore.blogspot.com/p/maps-engine-liten.html#gsc.tab=0

 

 

盗難車捜索時の人員配置のポイント

チーム編成と捜索範囲を明確にし、各区域に人員を配置しました。

捜索には心理的負荷もかかりますし、車での捜索の場合は運転し続けることになってしまうため、1〜2時間に1回、10〜15分の休憩時間を明確に確保するようメンバーに伝えました。地域にもよりますが、クルマや徒歩などで「1時間あたり6〜7件程度確認」を目安に進めていくことをおすすめします。

そのほか、重視したい人材配置のポイントは以下の3点です。

各チームの捜索エリアを事前に決めておくこと

捜索開始時に明確に担当エリアを決めておかないと、このように捜索チームから問い合わせが来て、ますますバタつくことになってしまいます。

1日目の途中からは、自由に探していただくより、各チームの捜索エリアを事前に指定したり、応援人員向けのエリアを指定したりして進めていきました。

捜索本部がきちんと進捗管理を行うこと

今回は、以下のLINEグループとGoogleマップで進捗管理を行いました。

①LINEグループ

LINEグループでは、捜索した地図のURLをもらい、URLをもとにマイマップを更新します。スマートフォンではマイマップ更新ができないため、弊社では、PCを使用できる人がリアルタイムで編集していました。

 

②Googleマップのリアルタイム機能

今回は、LINEグループの利用と並行して、Googleマップでのリアルタイム位置情報共有機能を使用しました。

Googleマップでのリアルタイム位置情報共有機能の良いところは、捜索メンバーがどこに誰がいるのか常に把握することで、捜索本部がより効率的に指示を出せることです。

・Google マップ アプリを開く
・画面左上にある自分のアイコンをタップ
・「現在地の共有」を選択

今回弊社では徹底はできませんでしたが「最初から徹底すればよかった」と思っています。

 

応援人員が追加されたときの対応を決めておくこと

応援人員が追加された際にスムーズに捜索に入れるよう、以下のような内容を事前に決めておけばよかったと思っています。

①現状の報告とツールのセットアップ
・全体状況と担当エリアの説明
・LINEグループへの追加
・Google マイマップの追加とリアルタイム位置情報共有の設定

②持ち物の確認
バッテリー残量十分なスマートフォン
・モバイルバッテリー

③報告方法の統一
・Google map URL付きでの送信
・異常発見時の緊急連絡(今回はLINE)

④報告写真撮影
・捜索した駐車場の写真撮影

今回はバディカのスタッフだけでなく外部の方にもご協力いただいたため、情報の正確性を担保するためにも捜索箇所の写真撮影をお願いしました。

 

盗難車捜索時は、チーム編成と捜索範囲の選定が有効的だと考えられました

「チーム編成・捜索範囲の設定方法・進捗管理の方法」などを知っていれば、捜索活動をより効率的かつ効果的なものにできたと思います。

 

繰り返しになりますがレクサスNX黒(野田301ぬ1957)は2024年10月25日時点でまだ見つかっておりません。発見した方がいらっしゃいましたらBUDDICAへの連絡をお願いいたします。無事クルマが戻ってくれば30万円お支払いさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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