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雪道に強いコンパクトカー9選|雪に強い車の選び方や、走行時の注意点も

2025.02.23

この記事の監修者
営業本部部長
由佐 朋也
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新卒からビッグモーターに入社し6年ほどセールスで従事し退職。その後、BUDDICAに入社。創業メンバーとしてセールス、店長、営業本部部長を経験。新店舗・新規事業の立ち上げ、カルチャーの浸透に従事。現在はBUDDCIA DIRECTのセールスとして全国へ愛車を届けています。

「雪国に引っ越してきて、雪道での運転が不安」
「雪道を走れるコンパクトカーが欲しい」

冬が近づいてくると、とくにこのようなご要望を伺います。

この記事では、雪道に強いコンパクトカー9車種・車の選び方・走行時の注意点などを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

雪道に強いコンパクトカー9選

ここからは、雪道に強いコンパクトカーを9車種紹介します。

 

トヨタ「ヤリス」

ヤリスは、コンパクトな車体で小回りがきく車です。2020年のフルモデルチェンジで「ヴィッツ」から、海外の販売名と同じ「ヤリス」へと名称が変更されました。

ヤリスは、雪道走行をサポートする「スノーモード」を採用。また、コンパクトカーでは初となる、2WDから4WDに変換する電気式4WDシステムの「E-Four」を搭載しているモデルも選択可能です。E-Fourでは、雪がない時には2WD、降雪時には4WDと路面状況に応じた走行が可能です。

コンパクトカーでは初めてE-Fourが搭載されたヤリスなら、燃費も良い上に雪道でも安心して走行できるでしょう。また、雪道では除雪車が通った後は道幅が狭くなることが多いため、小回りがきくヤリスは狭い道や街中での走行が多い方に特におすすめです。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,940×1,695×1,515㎜
最低地上高 130㎜
駆動方式 FF・4WD
車両重量 980~1,180㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:20.2~36.0km/L
4WD:19.1km/L
E-Four:30.2km/L
新車価格 2WD:1,501,000~2,496,000円(税込)
4WD:1,888,000~2,051,000円(税込)
E-Four:2,287,000~2,694,000円(税込)

 

トヨタ「タンク」「ルーミー」/ダイハツ「トール」

トヨタのタンクとルーミーは、ダイハツトールのOEM車両です。OEM車両とは、あるメーカーが製造した製品を別のメーカーが自社のブランド名で販売する車両を指します。タンクとルーミーは、トールをベースにしており、基本的な構造は同じですが、内外装のデザインや装備が異なります。

ベースとなっているトールには、路面状況に応じて駆動力を制御する「4WD AUTO」、農地や山の未舗装路で力を発揮する「4WD LOCK」という4WDへの複数の切り替えシステムが搭載されています。

タンク・ルーミー・トールは、平坦な雪道だけでなく山道などさまざまな走行条件に対応できるため、多様な路面状況で運転の機会が多い方におすすめです。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,725/3,700×1,670×1,735㎜
最低地上高 130㎜
駆動方式 FF・フルタイム4WD
車両重量 1,355~1,415㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:16.8~18.4km/L
4WD:16.8km/L
新車価格 (ルーミー)
2WD:1,742,400~2,257,200円(税込)
4WD:1,918,400~2,294,600円(税込)(トール)
2WD:1,742,400~2,090,000円(税込)
4WD:1,918,400~2,139,300円(税込)
生産終了情報 タンクは2020年9月に生産終了
トールは2024年10月に生産終了(店頭在庫がなくなり次第新車販売終了)

 

トヨタ「パッソ」/ダイハツ「ブーン」

トヨタパッソは、ダイハツブーンのOEM車両です。パッソとブーンは、ともに丸みを帯びた可愛らしい外観が特徴の車。

またパッソ・ブーンともに、Vフレックスフルタイム4WDと呼ばれる、フルタイム4WD機能を搭載。これは、通常FFに近い走行で燃費を向上させ、滑りやすい路面では4WDに切り替わる機能です。これによって4WDでも、WLTCモード19.0km/Lという優れた燃費性能を実現しています。

可愛らしい外観で燃費の良い4WD車を求めている方には、おすすめの一台です。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,650/3,680×1,665×1,525㎜
最低地上高 150㎜
駆動方式 FF・フルタイム4WD
車両重量 910~960㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:21km/L
4WD:19.0km/L
新車価格 なし
生産終了情報 パッソは2023年9月に生産終了
ブーンは2023年12月に生産終了

 

トヨタ「ライズ」/ダイハツ「ロッキー」

トヨタライズは、ダイハツロッキーのOEM車両です。ライズは2024年11月に新型モデルが発売されました。

ライズとロッキーは、コンパクトでありながらSUVという特性上、最低地上高が高めの設定になっています。自動制御で2WDと4WDを切り替えることができ、通常走行時には後輪の動力が下がるようになっており、自動的に燃費効率を良くして走行可能です。

最低地上高が高めの設計で重量もあることから、新雪路やわだちでも安定した走行を求める方におすすめです。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,995×1,695×1,620㎜
最低地上高 185㎜
駆動方式 FF・電子制御4WD
車両重量 970~1,070㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:20.7~28.0km/L
4WD:17.4km/L
新車価格 (ライズ)
2WD:1,800,700~2,442,000円(税込)
4WD:2,079,000~2,413,400円(税込)(ロッキー)
2WD:1,761,100~2,460,700円(税込)
4WD:2,039,400~2,432,100円(税込)
生産終了情報 ロッキーは2024年10月で生産終了(店頭在庫がなくなり次第新車販売は終了)

 

日産「ノートe-POWER」

ノートe-POWERは、電気自動車とガソリン車の良さを活かしたハイブリットシステムが採用されており、電気自動車並の燃費の良さが特徴の車です。

エネルギーの変換制御や回転力制御の技術に優れており、滑りやすい路面での発進・加速・アクセルの踏みすぎなどによるタイヤの空転を制御できます。

また、2WDと4WDはスイッチでの切り替えも可能です。雪道ではいつものようにアクセルを踏むと空転しやすくなってしまうため、雪道での車の走らせ方に慣れていない方には心強いですね。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 4,100×1,695×1,525㎜
最低地上高 135/140㎜
駆動方式 2WD・4WD
車両重量 1,230/1,350㎏
燃費 2WD:27.8~28.4km/L
4WD:23.2~23.8km/L
新車価格 2WD:2,299,000~2,409,000円(税込)
4WD:2,580,600~3,063,500円(税込)

 

ホンダ「フィット」

フィットのe-HEVモード搭載車は、特に燃費性能が高い車です。e-HEVモードとは、EV・ハイブリッド・ガソリンの3つのモードを自動で切り替えて走行できる、燃費効率が高いモードのこと。

また、フィットは前輪がスリップすると後輪に駆動力が加わるビスカップリング式4WDを採用しているので、発進時だけでなく、雪道のカーブや交差点でもスムーズに加速できます。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,995×1,625/1,725×1,540/1,560㎜
最低地上高 150㎜
駆動方式 FF・4WD
車両重量 1,080~1,280㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:17.6~30.2km/L
4WD:16.0~25.3km/L
新車価格 2WD:1,720,400~2,643,300円(税込)
4WD:1,922,800~2,846,800円(税込)

 

ホンダ「フリード」

ホンダフリードは、2024年に新型モデルが発売された、コンパクトミニバンで人気の車です。
フリードは「リアルタイムAWD」と呼ばれる、路面状況に応じて前後の駆動力配分を最適に調節するシステムが採用されています。

下り坂ではエンジンブレーキがかかるステップダウンシフト制御機能も搭載されているので、下り坂や多少の悪路でも安心して走れる、コンパクトミニバンを探している方におすすめです。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 4,265×1,695/1,720×1,755/1,780㎜
最低地上高 150㎜
駆動方式 FF・4WD
車両重量 1,370~1,580㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:16.4~25.6km/L
4WD:14.5~21.3km/L
新車価格 2WD:2,508,000円~(税込)
4WD:2,928,200~3,602,500円(税込)

 

マツダ「MAZDA2」

MAZDA2の4WDは、冬道走行でも安心な装備が整っている車です。2019年に「デミオ」という名称から、海外販売名の「MAZDA2」に統一されました。

特に4WD車には、悪天候時に後続車からの追突を防ぐリアフォグランプやヘッドランプの汚れを落とすためのヘッドランプウォッシャー、大型ウォッシャータンクやウォッシャー残量警告灯などの細やかな装備が搭載されています。

ガソリン車とディーゼル車から選択できるので、ディーゼル車のコンパクトカーが欲しい方、4WD車の雪道や悪路に有効な装備が欲しい方にはピッタリです。

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ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,080×1,695×1,525㎜
最低地上高:145㎜
駆動方式:FF・4WD
車両重量:1,040~1,160㎏
燃費:2WD:20.2~20.3km/L・4WD:18.1km/L
新車価格:【ディーゼル】2WD:1,995,800~2,457,400円(税込)・4WD:7,175,800~2,622,400円(税込)【ガソリン】2WD:1,548,800~2,281,400円(税込)・4WD:1,768,800~2,501,400円(税込)
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スズキ「ソリオ」

スズキソリオは、コンパクトな車体ながら全高が高めで広く感じる室内空間に設計されている、コンパクトトールワゴンです。

ソリオの4WD車は、スズキの4WD車共通の「スノーモード」が搭載され、雪道やアイスバーンでタイヤの空転を抑えることができます。また、荷室床下にも収納スペースがあり、ベビーカーや冬レジャーなどの大きい荷物を乗せることも可能です。

全高が高めな上、荷室下収納があるため「コンパクトな車が欲しいけれど大きな荷物も乗せたい」と考えている方には最適ですね。

ボディサイズ(全長×全幅×全高) 3,710×1,625×1,745㎜
最低地上高 140㎜
駆動方式 FF・フルタイム4WD
車両重量 1,000~1,070㎏
燃費(WLTCモード) 2WD:22.0km/L
4WD:20.7km/L
新車価格 2WD:1,926,100~2,468,400円(税込)
4WD:2,051,500~2,593,800円(税込)

 

雪道に強い車の特徴

続いては、雪道に強い車の特徴をご紹介します。

 

4WD(四輪駆動)の車

1つめは、4WD(四輪駆動)の車です。

四輪駆動車は、4つのタイヤ全てにエンジンからの駆動が伝わる仕組みのことです。2WDでは、前輪または後輪の2つのタイヤのみにしか駆動が伝わりません。

四輪駆動のメリットは、全てのタイヤで路面を捉えることで、悪路での走行性能が高いことです。雪道では、単に道路に雪があるだけでなく、雪のわだち・シャーベット状・路面凍結などさまざまな悪路走行の可能性があります。

2WDでもスタッドレスタイヤやチェーンを装着することで雪道の走行は可能ですが、より安心して雪道を走行するには4WDがおすすめです。

 

最低地上高が高い車

2つめは、最低地上高が高い車です。

特に雪が一度に多く降る地域では、必ずしも除雪車が走った後の道だけ走行できるわけではありません。そのような時、車体の下が雪に当たったり、車体が雪に乗り上げたりすることもあります。

最低地上高が高い車を選べば、雪道でのトラブルを回避できる可能性が高まります。

 

重量が重い車

3つめは、重量が重い車です。

凍結した路面や雪で凸凹になった路面の場合、重量が多い車の方がタイヤにかかる重量が重い分路面を捉える力が増し、走行が安定しやすくなります。例えば、雪道でハンドルを取られると車体が振られやすくなるため、そのような状況を回避するためにも雪国では荷室に重りを乗せることも珍しくありません。

車両重量が重い車を選ぶことで、雪道でもより安定した走行が可能です。

 

寒冷地仕様の装備が搭載された車

4つめは、寒冷地仕様の装備が搭載された車です。

車には「寒冷地仕様」と呼ばれる、寒い地域向けの装備が施された車があります。シートヒーター・窓ガラスの凍結防止・融雪剤・寒い時でもエンジンがかかりやすいバッテリーによる錆止めなど、降雪地帯で車を長く安全に使用できるようにするための装備です。

寒冷地でも快適な走行をするためには、寒冷地仕様車を選択することがおすすめです。

 

雪道を走る際の注意点

雪道は普通の道路と走行条件が異なります。ここでは、安全に走行するために雪道を走る際の注意点についてご紹介します。

 

冬用装備を必ず準備する

1つめは、必ず冬用装備を準備することです。

特にタイヤやチェーンは普段雪が降らない地域では不要に感じるかもしれませんが、雪道を走行する必要がある時には、4WD・2WDにかかわらず冬用タイヤやチェーンの装着は必須です。冬用タイヤやチェーンは、雪道でも路面を捉えやすいように設計されており、より安全に雪道を走行できるようになっています。

また、寒冷地や降雪地では、冬用ワイパーの装着もおすすめです。冬用ワイパーは、通常のワイパーよりも、強度があり錆びにくくなっています。

冬用装備をしっかり装着することで、安全性や快適性を保ちながら走行することができます。

 

アイスバーンやホワイトアウトに要注意

2つめは、アイスバーンやホワイトアウトでの走行に注意することです。

「アイスバーン」とは、路面が凍結して滑りやすくなっていること。降雪がなくても特に朝晩の冷え込みが激しい時・トンネル出入口・橋付近はアイスバーンになりやすいです。

アイスバーンの発生時は、一度にブレーキを強くかけてしまうとスリップしやすいため、小さく断続的にブレーキを踏む必要があります。

「ホワイトアウト」とは、視界が真っ白になるほどの激しい吹雪のことです。

もし視界が見えないからと言ってその場で停車してしまうと後続車から追突の恐れがあるため、ホワイトアウト時は、日中でもライトを点灯して車間を十分にとり、低速でも進み続けることが重要です。

どうしても走行できないと感じる時には、ハザードをつけて道路脇へ避けましょう。

不慮の事故を防ぐためにも、雪道では通常の2倍ほど十分な車間をとり、急ブレーキ・急発進・急カーブの運転には十分に気をつけてくださいね。

 

運転支援機能を適切に使う

3つめは、運転支援機能を適切に使うことです。

・横滑りやスピンを抑制する車両安定制御システム(VRC)
・タイヤの空転を抑制して発進や加速をサポートするトラクションコントロールシステム(TRC)
・ブレーキの際にタイヤのロックを防止するアンチロックブレーキシステム(ABS)

など、最近ではたくさんの運転支援機能が搭載されています。運転支援機能を適切に使用することで、雪道でも安心・安全に走行できます。

 

スタックした際は横滑り防止装置をオフ

4つめは、スタックした際は横滑り防止装置をオフにすることです。

スタックとは、雪や砂、ぬかるみにタイヤがはまって動けなくなること。スタックした溝から抜け出すためには、出力を上げて抜け出す必要があります。

この時、タイヤの空転を感知して横滑り防止装置が作動すると出力が抑えられてしまうため、装置をオフにする必要があります。

横滑り防止装置は、メーカーによって呼称も操作方法も異なるため、お持ちの車の操作方法をしっかり確認しておくと安心ですね。

 

先進運転支援機能を適切に使う

5つめは、先進運転支援機能を適切に使うことです。

先進運転機能は運転をサポートしてくれる頼もしい機能ですが、過信しすぎるのは良くありません。

先進運転機能が備わっていても雪道で急発進や急ブレーキをするような運転の仕方をしていれば、事故につながるおそれが高まります。また、雪道ではカメラやセンサーに雪や汚れが付着しやすく、正しく機能しないこともあります。

雪道では特に、機能を過信しすぎず十分気をつけて運転する必要があります。

 

用意しておくと便利な雪対策グッズ

6つめは、雪対策グッズを乗せておくことです。代表的なグッズは以下の4つです。

【解氷剤】
解氷剤は、窓ガラスの氷をすぐにとかすことができるアイテムです。お湯をかけるという方もいるかもしれませんが、車にはあまり良くないので解氷剤を使用するようにしましょう。

【スノーブラシ】
スノーブラシは、車に乗った時に雪を降ろすための道具です。降雪量が多い時には、スノーブラシで雪を落としてから運転する必要があります。雪を乗せたまま走行すると、走行中に屋根の雪がフロントガラスに落ちてきたり、後方に雪が落ちて後続車にとって迷惑になったりするので、雪を落としてから走行しましょう。

【スコップ】
降雪量が多い時には、車の周りまで雪が積もり、雪かきをしてからでないと発車できない場合があります。折りたたみのスコップを車に乗せておくと、スタックした際のタイヤ周りの雪避けにも活躍しますよ。

【寒冷地用ウォッシャー液】
通常のウォッシャー液は、低温で凍結してしまう恐れがあります。そのため、寒冷地に行く場合には凍結しにくい寒冷地用のウォッシャー液をあらかじめ入れていくか、現地で入れられるように残量を減らしていくようにすることをおすすめします。

 

雪道に強いコンパクトカーをお求めなら、BUDDICAダイレクトへ

この記事では、雪道に強いコンパクトカーをご紹介しました。

雪道では、通常の道を走る時よりもたくさんの危険が伴います。これから雪国に引っ越しをされる方や、雪国で初めての冬を迎える方はとくに、雪道に強い車を購入したいですね。

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