残価設定ローンを組むメリットとデメリットを解説!残クレ誕生の背景とは
2024.05.30
車の購入検討中、「ローンの種類」に悩んだ経験はありませんか?特に「残価設定ローン」は複雑で理解しにくいことが多く、「損してないかな?」「もっと賢い買い方はないのかな?」といったご相談をよく耳にします。ですが安心してください。この記事を最後までお読みいただくと、その仕組みがスッキリと理解できます。
- 残価設定ローンの仕組み
- 残価設定ローンのメリット・デメリット
- 車のお得な買い方
初めて車を購入する方やローンの選び方に迷っている方に向けて、これらのことをお伝えしています。この記事が、あなたの愛車探しの参考になれば幸いです。
目次
残価設定ローンとは?
残価設定ローンとは、自動車を購入する際に利用できる特別なローンの一種です。このローンでは、契約時に将来の車両価値(残価)をあらかじめ設定し、その設定された残価を差し引いた金額を分割で支払います。
例えば、300万円の車を購入する場合は以下のような計算です。
- 5年後の下取り価値を100万円と予測
- 300万円からあらかじめ100万円を引く
- 残りの200万円でローンを組む
期間終了時には残価部分をどうするかを下記の3つ選択肢から選ぶことができます。
- 残価を一括で支払い、車を買い取る
- 新しい車に乗り換えるために車を返却する
- 残価を再度ローンに組み込んで分割で支払う
この仕組みにより、月々の支払いが軽減されるため、高額な車でも手軽に利用しやすいローンとして注目されています。
残価設定ローンのメリット
メリットを理解することで、車の購入計画を立てる際の選択肢が広がり、より自分に合った購入方法を見つける手助けとなるでしょう。
メリット①:月々の支払いが安く抑えられる
残価設定ローンの大きなメリットの一つは、月々の支払いを安く抑えられる点です。例えば、300万円の車を購入する際、5年後の下取り価格を100万円と設定すると、実質的に200万円分の支払いを行えばよいことになります。このように、購入価格から将来の残価を差し引いた金額を分割で支払うため、毎月の支払いが少額で済むのです。特に、高額な車を手軽に所有したい方にとって、月々の負担を軽減できるこの仕組みは非常に魅力的です。
メリット②:買取保証が付いている
二つ目のメリットは、買取保証が付いていることです。契約時に将来の残価が設定されるため、例えば5年後に100万円で買い取ると保証されている場合、その金額は契約時点で確約されます。これにより、将来の車の価値が予測しやすくなり、売却時に予期しない損失を避けることができます。また、買取保証があることで安心して車を利用できる点も、このローンの大きな利点です。
メリット③:ローンが通りやすい
三つ目のメリットは、ローンが通りやすいことです。残価設定ローンは、自動車メーカーの金融機関が提供する場合が多く、所有権が金融機関にあるため、一般的なローンに比べて審査が通りやすいという特徴があります。例えば、トヨタファイナンスのような自社ローンでは、審査基準が緩和されているため、他の金融機関でローンが通らなかった場合でも、残価設定ローンでは通ることがあるのです。これにより、多くの人が車を購入する際に利用しやすいローンとなっています。
残価設定ローンのデメリット
残価設定ローンは多くのメリットを持つ一方で、注意すべき点やリスクも存在します。これらを理解することで、より慎重にローンを選ぶことができ、将来的なトラブルを避けることができるようになるでしょう。
デメリット①:解約できない
残価設定ローンの第一のデメリットは、基本的に解約ができないことです。厳密には解約が可能な場合もありますが、その際には高額な解約手数料が発生します。この手数料はディーラーによって異なりますが、通常のローンの一括返済に比べて非常に高額です。そのため、例えば家庭の事情で車を乗り換えたい場合でも、簡単には解約できないことが多いです。残価設定ローンは月々の支払いを抑える代わりに、このような制約があるため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応しづらいという点でデメリットとなります 。
デメリット②:決めた残価以上の下取り査定額が出ない
二つ目のデメリットは、契約時に設定された残価以上の下取り査定額が出ないことです。例えば、5年後に車の市場価値が契約時の予想を上回る場合でも、ディーラーはあらかじめ決められた残価でしか車を買い取らないことが多いです。これにより、例えば車の市場価値が150万円であっても、設定された残価が100万円であれば、その差額の50万円を損することになります。他のディーラーや一括査定を利用する方法もありますが、契約しているディーラーで買い取りを希望する場合にはこの制約がネックとなります 。
デメリット③:自分に所有権がない
三つ目のデメリットは、車の所有権が自分にないことです。残価設定ローンでは、車の所有権はローン会社にあり、購入者は使用権のみを持ちます。5年後の買取価格は、「状態が保証されていた時」の金額です。そのため車を自由にカスタマイズしたり、売却したりすることが難しくなります。また、傷やニオイなど車の状態に関する制約も多く、走行距離の超過などに対しても厳しい条件が課されることがあるのです。これらを気にしながら車を使うのは、精神的な負担も大きく、「しんどい」と感じるユーザーも多いようです。また、もし追突されて事故車となり、査定額が50万円下がってしまったら、この50万円は自分で清算しなければならず、思わぬ出費に繋がる場合もあります。
デメリット④:手数料が高い
最後に、手数料が高い点も大きなデメリットです。残価設定ローンの金利は一見すると低く設定されていることが多いですが、実際には総額の手数料が高額になることがあります。例えば金利が4.9%とされていても、総額で見ると6%程度と変わらない手数料を支払う場合もあります。トヨタのライズを、下記の条件でローンを組んだ場合にどうなるかを比較してみましょう。条件「借り入れ金額170万円 借り入れ期間5年」
- 残価設定ローン(金利4.5%、借り入れ5年):手数料は26.3万円
- 通常のディーラーローン(金利6%):手数料は27万円
これは、支払い総額に対して金利がかかるためであり、結果的に通常のディーラーローンと同程度か、それ以上の費用がかかることがあります。たまに残価設定ローンで「特別金利1.9%」といったキャンペーンを打ち出していることもありますが、一説によれば、金利が低い分値引き幅が減る可能性もあるため、総合的に考えることが必要でしょう。したがって、表面的な金利の低さに惑わされず、総額での費用をしっかりと確認することが重要です。
どのような買い方が得をするのか
残価設定ローンの金利が4.5%だとしても、銀行ローンで7年のローンを組む場合と総支払額に大きな差はありません。通常の自動車ローンであれば、5年目に車を売却し、その売却金額で残りのローン残債を一括返済することが可能です。これにより、ローン期間中に車の買い替えが柔軟に行えます。自動車ローンの選択肢や返済方法については複雑であり、一般の消費者にとっては理解しづらい部分があります。そのため、適切な選択をせずに損をしてしまうリスクも存在します。
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まとめ
残価設定ローンは、月々の支払いを抑えられるなどのメリットがある一方で、解約の難しさや手数料の高さといったデメリットも存在します。
特に車を長期間使用する予定がある場合や、途中での乗り換えを考える場合は、通常のローンや他の購入方法も検討することが重要です。自分のライフスタイルや経済状況に合った選択をするために、専門家の意見を参考にし、慎重に判断してください。
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